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電子海図の刊行と更新を支援:ソロモン諸島の港湾・海域の国際的な信頼性向上に貢献

ソロモン諸島海事局(SIMA)の水路測量船 ソロモン諸島海事局(SIMA)の水路測量船

当社は、JICA(独立行政法人 国際協力機構)の開発計画調査型技術協力の一環として、2025年12月にソロモン諸島における電子海図策定支援プロジェクトを完了しました。本プロジェクトは2022年に開始され、4年弱にわたり実施されたもので、同国の国際港であるホニアラ港およびノロ港周辺を対象に電子海図の作成・更新を行い、船舶の安全な航行の確保に寄与するものです。

ソロモン諸島は大洋州に位置する、約1,000の島々からなる島国であり、国土面積は約28,500平方キロメートル、人口は約82万人です。国際貿易のほぼすべてを海上輸送に依存しており、同国の国際港は経済活動を支える重要な役割を担っています。日本はこれまで、国際港であるホニアラ港の施設改善などを通じ、同国の港湾分野を継続的に支援してきました。しかしながら、ハード面の整備が進められる一方で、ソフト面にあたる同港の海図はデータが古く信頼性が低かったことから、今後港に大型船舶を入港させ、安全かつ効率的な海上輸送を実現していくうえで障害となっていました。

こうした課題を踏まえ、本プロジェクトでは、マルチビーム音響測深機を用いた最新の水路測量を実施し、ホニアラ港周辺に加え、同国のもう一つの国際港であるノロ港周辺を対象に電子海図を作成しました。

ソロモン諸島では、海図作成業務について、ソロモン諸島海事局(SIMA)とオーストラリア水路部(AHO)との間で締結された協定に基づき、AHOが主たる海図作成機関としてその役割を担っていることから、本プロジェクトではソロモン諸島のみならず、AHOとも継続的に協議を行いながら作業を進めました。そのため、本プロジェクトは、日本、ソロモン諸島、オーストラリアの三か国が連携して進めた取り組みでもありました。

作成した電子海図は国際基準に準拠しており、また綿密な測量を実施したことからホニアラ港およびノロ港の電子海図は最高品質(A1)との評価が得られました。これらの電子海図はすでに刊行され、実際に航海に使用されており、船舶の安全な航行に貢献しています。

さらに、本プロジェクトでは、ソロモン諸島の海図担当機関であるSIMAに対し、水路測量および電子海図作成に関する技術移転を実施しました。電子海図作成に関するトレーニングや水路測量技術の指導を通じて現地技術者の能力向上を図り、同国が自立的かつ継続的に電子海図の更新を行える体制の構築に貢献しました。

当社はこれまでにも、カンボジアのシハヌークビル港周辺において、縮尺1/10,000および1/80,000の電子海図作成(2013年~2017年)を行ってきたほか、マラッカ・シンガポール海峡の電子海図更新のため、沿岸3カ国との共同水路測量を実施してきた実績を有しています。

今後も当社は、地域の海上安全および経済発展に貢献するため、最新技術を活用した電子海図の整備や技術協力への取り組みを継続してまいります。特に、電子海図作成に必要なデータの取得、編集、更新能力の強化と品質確保に注力し、国際的に頒布可能な高品質な電子海図データの提供を通じて、より安全で効率的な航行を支援していきます。

本件に関するお問い合わせ
エアロトヨタ株式会社 海外事業部 TEL:03-5904-8802

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